’10秋展覧会探訪 奈良県立美術館

9月28日に奈良県立美術館の特別展「花鳥画―中国・韓国と日本―」
が開きました!
これで、私の中での秋の美術館探訪が始まります。

その模様をレポします。


チラシには、「正倉院の時代から雪舟、宗達、若冲まで」とあります。

・・・これは、ちょっとばかしトラップです(笑)
時期的に正倉院と何とかからませて、ついでに人気所も押さえる、みたいな。
今の時期(前期)には、はっきり言って出ていません!!
人が多くなる時期まで待ちましょう


しかし、この企画展は奇抜ではありませんがそこそこ基本を押さえて
お勉強というか「花鳥画とはどういうものか」を知るにはいいんでないか

と思います。

それこそ、唐代の壁画や鏡を見せて花鳥画の源流を示し、
宋元の水墨と日本の水墨作品、
そして院体花鳥画を出して狩野派や諸派の花鳥画を紹介していく
という時代の流れに沿った展示をしています。

見慣れた人には、すこし面白みに欠けるかもしれません。
でも、伝牧渓のモケモケ猿や
狩野元信の大仙院襖絵の四季花鳥図を
拝めただけでも、私は大満足です。

この展観では、大画面の花鳥画を呂紀を中心に推してますね?

特に、元信の四季花鳥図はドーンと展示してあり、
その前のソファに腰掛け、ゆったりと観賞できます。
距離を置いてみると、より奥行き・広がる空間を感じられますよ。

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私が個人的に気になったのは、伝・元の銭選「百鳥図」と明の陳小山「 聚鳥朝鳳図」

前者は因縁の作品で、
私の過去の汚点・卒論で若冲の「動植綵絵」をやった時、
若冲の描く鳳凰はここからピンポイントで来てると述べ、
やはり明清画を主に学習していたものの、宋元画も間接的に影響を受けていた、というようなことを
書いた気がします。←本当に愚か者です。


今回、「銭選以外にも同時代に同じようなの、あるやんっっ(恥)」と後者を見て気付いたわけです。
銭挙は超有名ですから、それを模して作品を作るなんてことは容易に想像でき、
前者も「伝」が着いている限り模作の可能性があるわけです。
しかも、今回の展示作品リストでは、明時代とちゃんと描いてあるし。
「伝」付きを何の根拠も無く、証拠に上げる辺りがアホ丸出しです。

若かりし頃、もっと中国絵画をまじめに調べていれば・・・と後悔していますが、
後者の作品から推測すれば、
明時代には宋元画を元にこのような図様・表現が写され、広まっていたんでしょうね。


この展観では、お勉強しなおせると同時に、過去の古傷に辛子を塗りこむ事が出来ました


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この展覧会は前期・後期にわかれており、作品によっては時期を限定して展示しています。
前期は10月24日まで、後期は10月26日から11月14日までです。

最初に言ったとおり、後期には宗達・若冲や
花鳥画のスタンダードみたいな(←主観です)作品が
多く出展されますよ!


私も後期にまたいって、今度はミュージアムショップで図録を買おうと思います。
今回は要らん絵葉書とか一筆箋を買ってしまいました。
可愛かったからしょうがないよね?



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