展覧会探訪’11 大阪市美「岸田劉生展」

11月23日で終了してしまいましたが、
「岸田劉生展」を見に行ってきました。


ポスターは麗子像。
近鉄やらJRやらで、麗子がいっぱい!!



確かに麗子はいっぱいいた!
重文になっている麗子像のほかにもいっぱいいて
かなり驚きました。
立っている姿や遊んでいる姿、洋装だったり・・・
これは「デロリとした」油絵の写実表現ですね。
この「デロリとした表現」は東洋美術に見られる「卑近美」を表現しているといわれます。

寒山風だったり、南画風、曼陀羅といろいろな描かれ方をされていました。
こういう東洋美術の表現の試作も特徴的です。
寒山風はちょっと・・・カワイソス。。


自分が麗子だったら、たぶんキレるわ。
「こんな絵ばっかり描くなよ!」ってw
そう思うと、協力的な麗子さんは偉い!!


最後の麗子像、16歳の麗子はとても上品に描かれていて、ホッとしました。


****************************


劉生の作品は自画像を含む人物画、滞在先の風景画、麗子像、静物画
という分野でした。

展覧会の構成としては、
最初は肖像画が多めで、特に自画像を並べて、
劉生が後期印象派に傾倒していた頃から写実へと移っていった様子の試行錯誤が
わかるようになっていました。

岸田劉生といえば重文の「道路と土手と塀」も有名です。
これも劉生の写生を形にしたもの。



写実表現へと移ってからは麗子像とともに静物画も多く展示されていました。
静物画を描くイメージがあまり無かったので意外でした。

この劉生の静物画を見る前に、磯江毅展で静物画をたくさん見てきたので、
写実表現を鍛錬するためには静物画は欠かせないジャンルなんだなと
改めて思いました。

それまで正直「こんなモノ描いてどうするんやろ?」と思っていました^^;

キャプションの中で
「静物画は実在の神秘をたしかめるのによくできた材料」
と劉生が語っていた(もしくは日記にそうあった)ことが印象的でした。

そこにある、ということをどう表現するか、
ありのままを描くということがどんなに難しいかを考えさせられます。


深いわ~~。


この展覧会でちょっとだけ驚いたこと。

岸田劉生はほとんどの作品に描いた年月日を残していること。
よって、展示物自体も月日の経過とともに並べられています。

まめだね~~。


いろいろと麗子だけでない岸田劉生の表現に対する取り組みが見えた
展覧会でした。。



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